まるで宇宙船?「中銀カプセルタワービル」の紹介
「中銀カプセルタワービル」は、建築家黒川紀章の初期の代表作です。何よりも目を引くのがその外見です。まるで一つ一つのカプセルの集合体のようです。これはなんと、それぞれの部屋が独立しており、部屋ごと交換できる仕組みになっているんです。ただ、技術的には可能であるだけで、実際には交換の作業は困難で、現在に至るまで一度も交換されたことはありません。
非常に魅了的な建物ではありますが、老朽化が進んでおり、建て替えの話が後をたちません。さらにアスベストの問題も取りざたされています。実際に住んでいる住人の中では、取り壊し派と保存派に分かれ、現在もまだ話し合いが続いています。今後の展開では取り壊しの可能性もあるので、もし現物を見たければ今のうちに見に行くことをおすすめします。